元利均等返済シミュレーション

複数融資繰上返済効果検証

このページは2004/4/10更新
04/3/27創設


 金利の高い方」「返済期間の長い方からの優先返済で、「では、どっちなのだ?」と言う問いかけに双方共固定金利・期間短縮型という前提では、どんな微少な金利差でも本来の返済能力を加味した計算法によれば「金利の高い方への優先返済で良い」と言うのが結論でした。
 そこで、例えば金利低長期物が途中から金利高(11年目等)となっている場合を代表例として、その金利差と返済時期・繰上額等々の条件によっては「現行低金利でも将来金利高となる長期物への優先返済の方が有利」な場合も当然あることとなり、その辺りの見極めは計算上非常に難しい課題でした。
 この様な一見複雑な比較計算は勿論、Ver7.8に至ってはどのような2つの融資でも当ソフトの『複数融資繰上返済効果検証』機能を利用すれば返済能力を加味した計算法により公平で正確な検証計算が一発で実現する事となります。
 その使い方自体は簡単ですので、ここでは、典型的な一例結果を紹介し、その時系列の特色をグラフ上で把握していただくことに重点を置き、算出された結果に対してその読み取り方の理解を中心に説明致します。
 各々ユーザーの条件によりその結果はマチマチですが、容易に結果を分析理解していただく為の応用力が付くはずです。 


検証課題内容

スタート・・・金利2.45%・11年目以降4.0%固定で 2670万円(月々分1870万円/ボ800万円) 28年返済・・・長期物
3年後・・・金利3.15%固定で 1000万円(月々分700万円/ボ300万円) 10年返済・・・短期物

整理すると

長期物 短期物
借入金 2,670万円 1,000万円
内ボーナス返済分 800万円 300万円
返済期間 28年間 10年間
スタート スタート時 3年後
金利(当初10年間) 2.45% 3.15%
金利(10年目以降) 4.0% -

5年後・・・この両ローンに対して資金300万円(月分に200万円 ボ分に100万円)で繰上返済する場合

その計算上の繰上返済の効果を時系列でその意味する特徴も分かるように検証したい。


さあ、貴方なら上の課題にどう対処出来ますか?

私共の計算手順と特徴解説を紹介します、ご自分でも検証してみて下さい。

 フリーユーザーの方:原則検証方法は有りませんので読み物として取り扱い下さい
でも、何が何でも検証したいという方は
Ver7.8に同梱のファイル「両表1」〜「両表6」のファイル名の後に
 .mpc と各々書き加えてファイル名を変更した上で
各々[読込]して記憶1〜6へ[記憶]、その後
灰色ではありますが[比較表]部分をWクリックで
下記のメール・シェアと同一扱い

 メール・シェアユーザーの方:Ver7.8解凍時同梱。[一括読込][比較表]で検証して下さい(要所以下解説有)

 シェアユーザーで自己確認希望の方:Ver7.7同梱の長期物=_F77_1cho.mpcを記憶1へ
            と 短期物=_F77_5tan.mpcをVer7.7の場合記憶5へ、Ver7.8の場合は記憶6へ
但し以下の解説はVer7.8の場合です
その後[複繰効検]で繰上時期月回60
繰上額月分2000000 ボ分1000000
とタイプして、まずは「分散繰上」→「実行」で


【 結果グラフと読み取り 】
          ---メール・シェアの方は以下この色の解説にご注意下さい--(以下続く)---

       繰上返済がされなかった場合のグラフから始めましょう。(サイズの関係で3つの棒グラフは黒色の塗りつぶし状態)

       
      @↑  長期物2670万円(月1870万円/ボ800万円)28年返済 3年後短期物1000万円(月700万円/ボ300万円10年返済
          長期物スタート金利2.45%・11年目以降4.0%固定       短期物スタート金利3.15%固定
            ---Ver7.7同梱===_F77_1cho.mpc==================_F77_5tan.mpc===---
         左側のギザギザは当初は長期物の月々分、次にそのボーナス、同様に短期物の月々分・ボーナスと続きます
             →返済記載開始時点から最初の1行目が記録される当ソフトの仕様ですのでこの点はご了解下さい
         金利の上がる月回120で利息累計が多少上向き、短期物が終了する月回156で元入累計のペースダウン
                                 等々は読みとり下さい
                 ---メール・シェアの方はB表にて「記憶1+記憶6」でこのグラフ再現可能--(続く)---
                           ---自己確認の方は実行後のB表です---


         A↓  5年後 月分に200万円 ボ分に100万円の合計300万円繰上返済した場合 
              (分散化しても長短片方に全額繰り上げても、この図とほぼ判別付かなくてよく似たものとなる)
       
       青色の元入累計が月回60で急上昇、反面新元金は急落 ・ 月回287が最終で上@図との相違に留意
                             等々は是非共読みとり下さい
                 ---メール・シェアの方はA表にて「記憶3+記憶5」でこのグラフ再現可能--(続く)---
              ---自己確認の方はA表で「記憶3」+「記憶4」と自動選択となりますが今回の場合同等です---


       B↓ は上記Aから@を差し引いた図で時系列でその違い(=差)が良く分かります
           月回60で300万円の繰上をするかしないか?の比較で繰上効果そのもの→→分散繰上での比較表
       
       繰上の300万円・それによる利息低減部分・利息分が元入に組み込まれている様子・繰上時月回287で最終
         よって
繰上時最終月回287から月回336の間は「繰上返済しない場合」にひたすら返済し続けている様子
             等々が上の図から読みとれるでしょうか?  凧に似ているのでタコ型とでも命名しましょうか
           ---メール・シェアの方は[差引計算実行]でこのグラフ再現可能--(続く)---


       C↓ はさらに短期物へ全額一括繰り上げした場合から、長期物への同様の場合を差し引きした図
            この場合では短期物への方が最終的にも有利な様子が時系列で分かります
                                                         →→→全額片繰上での比較表
       
       繰上時月回60・短期に繰上時の最終月回120・短期の元々の最終月回156・繰上時最終月回287で図も最終
       長期元々最終月回336迄は繰上時同士の比較のため当然描かれない・金額ベースは上各図より小さい
           等々上の図から読みとれるでしょうか? 同様にイカに似ているのでイカ型とでも命名しましょうか
       月回120〜156の窪みは繰上時期が遅い程強くなり細身イカへと変貌、さらには逆転してねじれイカ(笑)
                       →シェアユーザーの方は是非とも試してみて下さい。

         ---メール・シェアの方はB表にて「記憶2+記憶4」の後、[差引計算実行]でこのグラフ再現可能--(以上了)---


出来るだけ御自分で操作して認識を深めて下さい
そして何よりも皆様の任意の条件にてシミュレーションし
より良く賢い返済に対処して下さい
さらに発展させて新たな発見を当方の掲示板なり
皆様のホームページで是非とも公開下されば尚幸いです


以上「元利均等返済シミュレ−複数融資繰上効果検証−」



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